へなちょこ写真館

iino.exblog.jp
ブログトップ
2010年 07月 07日

あ-  うん

春に訪れた信州中野の、雨引山 観音寺は未だ記憶に残るものだった。
山門の撮影をしていると、長い石段を麓の集落から、古老と女性が登ってきた。
まだ山門の撮影にこだわっているタミルをおいて、古老たちの後を追う形となり、自然と
話始めた。女性は古老のお孫さんで、足の弱った古老を支えながら歩いていた。

本堂に着くと、鍵はかかっておらず中に入る事ができた。
檀家は四件で、住職不在の寺と古老は教えてくれ、時々近くのお寺の住職が手入れを
しているとの事で綺麗に掃除してある。

経壇の前に行くと、古老はお勤めをすると言った。すかさず、お孫さんは鐘叩きましょうかと言うと、いいと古老は言った。 少し離れて親爺も座った。 静かに般若心経が読まれた。
葬式坊主のあげるお経とは一味違った。淡々と、抑揚もつけず、真面目に生き、愚直に生きたと思われる古老の生き様そのもののように思えた。
親爺も一緒に後を追うように唱えた。

本堂の中には、古い白黒の写真が多く貼ってあった。大抵はもう黒ずんでしまった画鋲で刺してあった。 戦争で出兵した写真もあった。この人たちは帰って来ることが、できなかったのだろうか。

去年来たときには、山門前に「のぼり」が立っていたと話すと、春祭りだったとのこと。
昔は、稚児行列があって、たいそう賑わったと教えてくれた。

山門にもどり、この仁王様いいですねって言うと、お孫さんは、よく見た事が無いらしく
見に行った。こちらが吽形ですね、って説明すると、?って感じだった。

古老は、人は「あー」と言って 生まれ、「うーん」と言って死ぬと言った。

阿形
f0083292_2255656.jpg



吽形
f0083292_226119.jpg

[PR]

by henatyokooyazi | 2010-07-07 22:18 | お寺 神社 | Comments(4)
Commented by けんちゃ at 2010-07-08 15:49 x
いい話ですね!
へなちょこ親爺さんには文才も有るんですね。最近、かんながらさんのブログで「スピリチュアルな視点...」?だったんで調べてみました。哲学というか、精神論というか、沢山出てきました。「阿吽...」も又、精神であったり宇宙であったり、初めと終わり...又、一対を表したり。阿吽はタミルさんとの事ですね。
Commented by へなちょこ親爺 at 2010-07-08 21:26 x
けんちゃさん。こんばんは
どうしても稚拙な文章で、恥ずかしくアップするのをためらいましたが、顔の皮が厚くなったという事でしょうか。

かんながらさんの阿部敏郎さんや、木内鶴彦さんの話は面白かったです。 特に「生き方は星が教えてくれる」に興味を持ちました。

上には書かなかったのですが、仕事をやめて、ここの寺の住職になるのも良いなって思いました。托鉢(乞食行)をして食いつなぐ、だめならそれも良しって。

いつの間にか広告が入るようになってしまった。
こーいうの、いやだー。 
Commented by けんちゃ at 2010-07-08 23:08 x
私は本を読まないのでますます無知が進んでいきます。それに併せて厚顔にもなりました。蒙昧でもあります。自分の世間が狭いのです。
こつじきも簡単には出来ないのではないでしょうか。

アマチュア無線をやっていた頃のへなちょこ親爺しかしりません。いつのまにかいろいろなセンスを磨いてこられたようで尊敬します。ほんと。

下のイングリッシュガーデンの作品は大変うつくしい、そこでは評価する言葉、語彙を見つけられなくてコメントできませんでした。私はよっぴかりでスケジュールがなかなか合わせられませんが何時かは直伝して貰いたい物です。センスは伝わらないかな。
Commented by へなちょこ親爺 at 2010-07-09 22:02 x
いや-、けんちゃさんの天体に関する知識には敬服しています。 何時だったか、アップしたよく写っていない星を全部言い当てられて、この人なんなんだって思いました。  しかし晴れませんね-。せめて天の川一枚だけでもと思っています。
  
本は昔よく読みましたが、本で読んだ知識など何の役にも立たないと感じ、全く読んでいません。
多趣味ですが、殆ど自古流です。どうも上達すると興味を失うタイプのようなので、下手くそのほうが長持ちしそうです。

乞食も出来ない事は、仁王様の目が、お見通しでした。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード


<< 水で遊ぶ      雨のイングリシュガーデン >>